■調査内容(一部抜粋)
Q.DCT(分散型治験)によって通院しない、もしくは通院回数が減ることで、治験参加への影響はありますか。(回答数1,728)
回答者1,728名のうち、「とても参加しやすくなると思う」46.4%(802名)、「参加しやすくなると思う」41.5%(717名)と合計で87.9%の方が参加しやすくなると回答しました。一方で「参加しにくくなると思う」0.6%(11名)、「とても参加しにくくなると思う」0.4%(7名)と参加しにくくなると考える方はわずか1%となりました。「どちらとも言えない」の回答は11.1%(191名)となっています。
Q. オンラインで病院に行かずに治験をすることで、いいなと思う点はありますか。あてはまるものを全てお選びください。(回答数1,728)
病院に行かないことでよいと思うことでもっとも多かった回答は、「治験を受ける病院の場所を気にする必要が無くなる」72.3%(1,260名)でした。続いて「自宅でリラックスして受けられる」58.6%(1,013名)、「仕事・学校を休む(休ませる)必要がない」55.7%(963名)、「新型コロナなどの感染リスクが減らせそう」54.1%(934名)といった回答が5割を超えています。
また「病気の症状などで通院が困難だったが参加できそう」と回答した方も17.0%(293名)となっており、被験者不足の解消にもつながる可能性があります。
Q.遠隔診療やウェアラブルデバイスを使って、自宅やオンラインで治験を実施する場合、不安に感じる点や良くない点はありますか。あてはまるものを全てお選びください。(回答数1,728 )
DCTに関しての不安で最も多かった回答は「インターネットや機器のトラブルがあった時に対応できるか不安」35.9%(621名)となった。続いて「オンラインで診察することで診察の質が落ちないか不安」26.5%(468名)、「オンラインでのやりとりだけだと何か問題があった時に不安」22.3%(385名)との回答。また「特に不安はない」の回答も25.0%(432名)であった。トラブルがあった際のフォローや診療の質が求められており、こうした不安を解消する適切な説明や体制の整備が重要となります。