これまでの治験は、医療機関で実施されることがほとんどで、病気の症状や地理的な問題などで来院が困難な方が治験に参加することが難しいという課題がありました。こうした課題に対して3Hでは、2019年より訪問看護師を活用した「在宅(訪問)治験」に取り組んできました。管轄省庁や医療機関、治験依頼者などとも議論を重ね、訪問看護師が被験者の自宅などに訪問して治験を実施する仕組みを実現するため、現地の訪問看護事業所と連携した在宅治験のスキームを独自に構築。2023年10月の時点で65試験での導入を支援しています。
今回、より適切な訪問看護サービスを活用した在宅治験の実施や被験者の要望に応えるために「訪看Uchiken」にて指定訪問看護事業者の認可を取得しました。「訪看Uchiken」には全国200名を超える訪問看護師が登録しています。
3Hでは、訪問看護を活用した「在宅治験」のマネジメントを国内外の製薬企業から受託し、複数の訪問看護事業所と連携し運営していますが、連携する訪問看護事業所が実施できない地域・期間では、「訪看Uchiken」がカバーします。パートナーの訪問看護事業所と「訪看Uchiken」にて、地理的な課題を解決し、被験者の要望に寄り添った治験に参加しやすい環境を構築します。
3Hは、DCT(分散型臨床試験)環境の発展に貢献すべく、「訪看Uchiken」を通して、日本全国をカバーした在宅治験サービスを提供いたします。