Patient Centricity(患者中心主義)の医療の時代といわれ始めてきて、グローバル市場の新薬開発分野においては、Patient Reported Outcomeなどを用いて患者のQOLを意識した薬剤の開発などが進んできて、日本においても各製薬メーカーが患者中心を見据えた開発の取り組みが検討され始めています。上市された製薬メーカーの薬剤が患者に届くまでに、このPatient Centricity(患者中心主義)の医療を製薬メーカー自身が実践していくためには、従来の医療従事者を中心としたマーケティング施策と平行して、患者とのコミュニケーションを統合して行うこと、つまりDTCマーケティングが重要な意味を持ちます。
日本においては製薬メーカーと患者とのコミュニケーションに様々な制限が存在します。そのような環境の中で、DTCマーケティングという手法の普及のために製薬メーカーに対し10年にわたり支援を続けてきた古川 隆氏の新刊書『日本におけるDTCマーケティングの歩みと未来』の出版を記念し、このセミナーでは製薬メーカーの皆様に患者とのコミュニケーションのあり方のヒントを得て頂きたいと存じます。