■聖マリアンナ医科大学腫瘍内科 堀江 良樹のコメント
近年、経口抗がん剤などの開発により、多くの抗がん剤治療が通院で行われるようになりました。その結果、患者さんは普段通りの仕事や生活を続けながら治療に取り組めるようになりました。一方で、治療期間の多くを自宅で過ごすため、医療従事者に症状の辛さや困りごとを正しく伝えるハードルは高くなっているかもしれません。最近、患者さんの主観的な副作用が医療従事者に実際よりも過小評価されている可能性があることが報告されています。有効な治療薬の効果を最大限に引き出し、治療を安全により長く継続するためには、患者さんが経験している副作用を確実に医療従事者に伝える必要があります。本システムによって、患者さんの症状報告と医療従事者のコックピットでもある電子カルテが連携することによって、最適化された治療マネジメントが提供されることを期待しています。
■3Hクリニカルトライアル株式会社 取締役副社長 可知 健太のコメント
「基盤となっているePRO「3H P-Guardian」開発のきっかけは、がん患者さんの日常の有害事象などの健康情報を遠隔モニタリングすることにより、生存期間が延長したという海外での研究結果を見たことでした。今回、医療のICT活用に力を入れている聖マリアンナ医科大学病院と共同することで、開発当初に考えていた患者さんに貢献できる取り組みとして、電子カルテ連携を行うことができました。今後もこうしたICT支援で、医療の質の向上に貢献していきたいと思います。」
■3H P-Guardianについて
患者、医師、統計家とともに企画・設計したフレキシブルePRO。指標や質問項目を簡単に選択・作成できるカスタマイズ性を持たせることで、低コストでの導入が可能。
ePRO機能はもとより、メモや見守り、リマインド、チャットや掲示板など、様々な機能も実装しており、リリース1年で、治験、臨床試験、臨床研究、市販後調査など35以上のプロジェクトで広く活用されています。なお、今回のダッシュボード開発は3Hグループとハイパーキューブ社の合弁会社である株式会社Four Hの協力のもと実現しています。
https://3h-ms.co.jp/pguardianlp
【学校法人聖マリアンナ医科大学】
法人名:学校法人聖マリアンナ医科大学
所在地:神奈川県川崎市宮前区菅生2丁目16番1号
設立:1971年4月1日 東洋医科大学開学(1973年4月1日 聖マリアンナ医科大学に改称)
代表者:理事長 明石勝也
建学の精神:『キリスト教的人類愛に根ざした「生命の尊厳」を基調とする医師としての使命感を自覚し、人類社会に奉仕し得る人間の育成、ならびに専門的研究の成果を人類の福祉に活かしていく医師の養成』
コーポレートサイト:
https://www.marianna-u.ac.jp/
【3Hクリニカルトライアル株式会社】
3Hクリニカルトライアルは、人(Human)の健康(Health)と幸せ(Happiness)をつなぐライフサイエンスグループである3Hグループにおいて、主にヘルスケアメディアの運営と10年以上の臨床試験・治験支援を行ってきたノウハウをベースに医療と最新のテクノロジーを融合した「ヘルステック」を活用したソリューションを提供しています。詳しくは、
https://3h-ct.co.jp/をご覧ください。